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ボルトテンショナーの使い方とは?トルテックが取り扱う各製品を解説

油圧の力を使って複数のボルトを同時かつ均一に締め付けることのできるボルトテンショナーは、精度の高い締め付けが可能な軸力管理の油圧工具です。今回はボルトテンショナーについて解説すると共に、使い方や注意点もご紹介します。

トルテックでは販売やレンタルに加え、修理や校正といったサービスも提供しています。ボルトテンショナーの使用を検討されている方は、ぜひ最後までチェックしてください。

ボルトテンショナーとは?

ボルトテンショナーは、複数のボルトを同時に締め付けることのできる軸力管理に必要な工具です。油圧の力でボルトを締め付けるため、トルク管理よりも高精度な締め付けが可能となります。

また、何度も締め作業を行う必要がないため、作業時間の短縮にも繋がります。引張荷重によってねじらずに締め付けるため、ねじれ応力が発生せず、摩擦による影響がないのもボルトテンショナーの特徴です。最大1万kNもの締付軸力を発揮し、複数のボルトを均一に締め付けます。

ボルトテンショナーの使い方

トルテックで取り扱っているボルトテンショナーの特徴や使い方をご紹介します。

トルテックが取り扱うボルトテンショナーの特徴

  • ボルトテンショナーWTFシリーズ

ウィンドタービン基礎ボルト用のボルトテンショナーです。ギア・ナットによるランダウン機構によって、基礎六角ナットを非常に素早く確実に着座させます。

  • トップサイドTHTBシリーズ

THTBシリーズはトップサイドボルトやスタッドを締め付けるのに最適なボルトテンショナーです。

  • WTBBシリーズ

ウィンドタービン用ボルトテンショナーであるWTBBシリーズは、ギア・ナットによるランダウン方式を採用することで、非常に素早く確実に六角ナットを着座させます。
後方メイン・ベアリングやブレード・ベアリング、タワー中間ボルトをはじめとしたウィンド・タービンの主要なボルト用途に対応しています。

  • 海底作業用ボルトテンショナー

厳しい海中環境での作業にも適応するべく特別に設計されたボルトテンショナーです。全てのモデルに素早い作動の分離ナットを用意しているほか、ダイバーが操作しやすいよう、滑り止めツールや吊り下げストラップを装備しています。

ボルトテンショナーの締め付け作業手順

次に、ボルトテンショナーの一般的な作業手順をご紹介しましょう。
※分かりやすくするため、以下の図には圧力ホースは示されていません


張力をかけるボルトにボルトテンショナーを取り付けます。
取り付けたらトミーバーでナットが確実に着座していることを確認してください。


ボルトテンショナーを軸力表に基づいて加圧します。ボルトが延びて、ナットが上がります。


圧力が目標値に到達したら、圧力を保持し、ナットをジョイント面に対して回転させナットを確実に着座させます。


締め付けが完了したら圧力を解放します。ボルトテンショナーが無圧状態になるとボルトから簡単に取り外すことができます。圧力を0MPaにして油圧ホースを外します。ボルトテンショナーを緩め方向に回転させ、ボルトから取り外してください。

ボルトテンショナーを使用する際の注意点

ボルトテンショナーは正しい使い方をすれば、どの工具よりも正確にボルトを締結することが可能です。しかし、他の工具にも言えることですが、ボルトは一度締結してしまうと、どのくらいの軸力によって締め付けられたのかが分かりません。
不測の事態を防ぎ、より安全に使用するには衣装する際に以下の点に気を付けることが重要です。

まず、ボルトテンショナーの使用時は、ピストン・ラムの最大ストロークを超えないように留意しましょう。万が一超えた場合は、Torcupテンショナーの不具合修正機能によってオイルがオペレーターにかからないよう回避し、装置内にオイルを堆積させることが可能です。さらに、座面に歪みがないこと、ボルト有効長さが径の3~4倍以上あることを確認しましょう。
また、ボルトテンショナーの引張方向には絶対に手をかざしたり、体を置いたりしないようにすることが大切です。

まとめ

今回はボルトテンショナーについて詳しく解説しました。ボルトテンショナーは正しく使うことで、どの工具よりも正確にボルトの締め付けができ、作業効率の大幅アップが見込める非常に便利なアイテムです。

トルテックではウィンドタービン用をはじめ、海底作業用など幅広い用途に対応したラインナップをご用意しています。販売はもちろん、レンタルや修理・校正も行っているため、ボルトテンショナーの使用を検討されている方は、お気軽にトルテックまでお問い合わせください。