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ボルトテンショナーの特徴とは?仕組みを徹底解説!

建設現場や遊園地、製紙工場、製錬所など、様々な現場で使用されているボルトテンショナーは、高精度な軸力管理工具として知られています。
そもそもどのような仕組みで締め付けが可能になっているのでしょうか?
この記事では、ボルトテンショナーの特徴や仕組みについて詳しくご紹介します。
また、トルテックで購入・レンタルできるボルトテンショナーの種類に関する情報もご紹介します。

ボルトテンショナーの特徴

ボルトテンショナーとは、油圧の力を利用してボルトを引っ張り、締め付ける軸力管理の油圧工具のことを言い、摩擦の影響を受けない精度の高さを誇ります。
ここでは、ボルトテンショナーの主な特徴についてご紹介します。

トルク管理よりも高精度な締め付けが可能
ボルトの軸力を管理する手法にはボルトテンショナーのほかに、トルク管理というものがあります。トルク法を用いた締め付け方法であり、作業性に優れているのが特徴です。
ただし、トルク管理による締め付けを行った場合、ねじ面の摩擦に40%、ナットの座面の摩擦に50%が消費されてしまいます。
一方、ボルトテンショナーは油圧の力を利用してボルトを引っ張り締め付けるなど、引張荷重をかけることによってねじらずに締め付けられ、ねじ面やナット座面との摩擦が生じることもありません。
このように、摩擦の影響を受けないことでトルク管理よりも高精度な締め付けを可能にしているのです。

焼き付き、かじりが発生しない
ボルトテンショナーは油圧の力を利用するため、摩擦熱が生じることはありません。そのため、摩擦熱によって生じる焼き付きやかじりの発生を防ぐことが可能です。特に、M30以上の大型ボルトの締め付け軸力管理に適しています。

締め付けるボルト数
ボルトテンショナーは同時かつ均一に複数のボルトを締め付けることが可能です。一度に複数台対応できることから、何度も締め作業をする手間も省けます。これにより作業時間も短縮するので、効率良く作業を進められるようになります。
また、圧が偏ることを防げるため、より良い締結が実現するほか、軸力もおおよそ想定通りの値になります。

寿命が長い&軽量化でコンパクト
油圧の力を利用するボルトテンショナーはボルトをねじらないため、摩擦係数が極めて小さいです。これにより摩耗するスピードも遅く、寿命が長い傾向にあります。
また、最高300Mpaまで使うことによって、製品の軽量化を実現する事が可能です。
着脱スペースに余裕がない、作業性の悪い現場でも使いやすいのがボルトテンショナーの大きな強みです。これまでには、東京スカイツリーのボルト締結に小型のボルトテンショナーが使用されています。

ボルトテンショナーの仕組み

上述した通り、油圧の力を利用する軸力管理の油圧工具であるボルトテンショナーは、ボルトへ軸力をかけることが可能であり、直接管理できます。
軸力値をコントロールできるため、正確にボルトを締め付けられるようになります。
では、どのような仕組みでボルトが締め付けられるのでしょうか?

【仕組みを詳しく解説】
ここでは、締め付け作業の仕組みを作業手順に沿って解説していきます。

①ボルトが突き出ている部分にボルトテンショナーをセットし、力を加えて引っ張ります。
②その後、引っ張ったボルトが伸ばされ、ナットが座面から浮き上がります。
③設定圧に達したら、ナットを回して座面に着座させます。
④油圧を抜いて締め付け完了となります。

トルテックで購入・レンタル可能なボルトテンショナーの種類

現在トルテックでは、
 ●ウィンドタービン基礎ボルト用ボルトテンショナーWTFシリーズ
 ●トップサイドTHTBシリーズ
 ●海底作業用ボルトテンショナー
 ●ウィンドタービン用ボルトテンショナーWTBBシリーズ
上記4製品を取り扱っています。

トルテックで取り扱うボルトテンショナーは、調整不要のポリウレタン製自動加圧式リップ・シールを使用しており、軽量化が実現した信頼性の高い製品を提供しています。
レンタルは最短4日~可能です。また、指導員付レンタルも行っているため、経験豊富な指導員を現場に直接派遣することも可能です。高品質が保証されているため、作業効率がアップ・品質向上を図れるようになるでしょう。

まとめ

今回は、軸力管理の油圧工具であるボルトテンショナーの特徴や仕組みなどについてご紹介しました。
摩擦による影響を受けないため、非常に正確な軸力値へと導くことが可能です。
トルク管理よりも高い精度を誇るボルトテンショナーは、様々な現場の締め付け作業において大きな活躍を見せています。
一度使ってみたい、また、短期間の利用であれば、トルテックのレンタルサービスをご利用してみてはいかがでしょうか?